NPO法人のファクタリングの資金調達

NPO法人とは

NPO法人は非営利組織のことであり、実は利益を出すことに関してはそれ自体を目的としていない組織のことを言う。

普通の会社や企業であれば利益追求することが必須であり、それを株主なりに配当することで資金繰りしていくのが普通だ。

しかし、NPO法人の場合はそもそも利益を求めていないため、資金繰りに関してはその他の組織とは違う。

NPO法人の資金繰り

NPO法人に対してはボランティア団体だと思っている人も多いし、その認識はおおむね間違ってはいない。しかし、すべてが「NPO法人=ボランティア団体」なのかといえば、それは少し違った認識が必要となってくるだろう。

では、なぜ法人という言葉が付いているのかというと、簡単に言えば指定都市の認証を受けているかどうかの違いである。許可を得てNPO法人を名乗っているところは、国や自治体が組織として認めているということになるわけだ。

そうなってくると自然と資金も集まるようになり、実は利益を求めなくても資金繰りしやすい環境となってくる。寄付などはもちろん、その他にも活動資金を提供してくれるところが見つかる。それらがNPO法人の主な活動費に使われるわけだ。

その他にも近年ではファクタリングなど、より現金化などのサービスを活用するという発想も生まれている。ただ、NPO法人の場合はそもそもどこかに対して売掛金などの債権を持っているわけではないため、そこはまた他の現金化とは違ってくる点は組織を運営していくためにどう資金を用意するのか考えなくてはならない。

ファクタリングの資金調達

ファクタリングは資金調達の方法として注目されているものだが、NPO法人は使えるのだろうか。もともとファクタリングとは売掛金など取引相手に対する債権を所有している際、その権利を譲渡することで現金化するサービスだ。利益追求をしないNPO法人にとって、それは無縁の話のようにも思えるだろう。

ただ、特定非営利活動の中には20種類の分野があり、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とした組織もある。そうなってくると、当然だが取引の中にはお金の動きも生まれてくる。

売掛金だけではなくとも、取引相手に対して何かしらの債権を所有しているということなら、ファクタリングを使えないこともない。

近年はクレジットカードの残枠を現金化するサービスなども増えているが、ファクタリングはそういう債権を現金化するサービスとして定着しつつある。

もし資金調達の方法を模索しているということなら、ぜひともまずはファクタリング業者に相談してみてもらいたい。NPO法人であっても、上手に使えば役立つサービスだということは間違いない。

ただし、ファクタリング業者の中にはそれぞれの組織ごとに審査を行っているところも多いため、非営利組織の場合は審査から漏れてしまうこともあるだろう。まずはファクタリング業者に直接問い合わせてみるのが早いかもしれない。